現場ブログ
宮城県仙台市にお住いの皆様こんにちは。
M∞Q(エムアンドキュー)の遠藤です。
このブログにお越しいただきありがとうございます。
宮城県仙台市を中心に、解体工事に関する情報や役立つヒントをお届けします。
地域密着型のサービスや最新の解体技術についてもご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
アスベスト環境濃度測定とは?
解体や改修工事でアスベストを調べる際に、「定性分析」や「定量分析」は聞いたことがある方もいるかもしれませんが、「環境濃度測定」についてはあまり聞きなれないかと思います。
今回はアスベスト環境濃度測定とはどんなものなのかご紹介したいと思います。
アスベスト測定の種類と方法
まず、アスベストに関する「定性分析」「定量分析」と「環境濃度測定」は、いずれもアスベストのリスク管理に欠かせない手法ですが、それぞれ目的や方法が異なります。
「定性分析」や「定量分析」は事前調査時に行い、「環境濃度測定」は施工前・中・後に行われます。
アスベスト定性分析
目的:定性分析は、対象物にアスベストが「含まれているかどうか」を確認するための方法です。
アスベストの存在有無及び種類を特定することが目的です。
アスベスト定量分析
目的:定量分析は、対象物中に含まれるアスベストの「量」を測定することを目的とします。
具体的には、全体の重量や体積に対するアスベストの割合を把握します。
アスベスト環境濃度測定
アスベスト環境濃度測定とは、空気中に含まれるアスベスト繊維の量を調べる検査のことです。
アスベストは、吸い込むと健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、特に解体工事や改修工事を行う際に、空気中にアスベストが飛散していないか確認するために行われます。
簡単に言うと、「空気中にアスベストがどれくらい含まれているかを測る検査」です。
この測定は施工前後や施工中と2~3回測定することが基本です。
この測定結果に基づいて、適切な対策が取られ、作業員や周辺住民の安全を守るために役立てられます。
アスベスト環境濃度測定の目的
アスベスト環境濃度測定は、主に以下の目的で実施されます。
- 健康リスクの評価:飛散したアスベスト繊維を吸い込むと、肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
そのリスクを最小限に抑えるため、作業現場や周辺地域の空気中のアスベスト濃度を測定します。
- 法的遵守:日本では、アスベストに関連する規制が厳しく定められており、特定の条件下での測定が義務付けられています。
たとえば、労働安全衛生法や大気汚染防止法に基づき、適切な管理が求められます。
- 安心感の提供:解体作業や建設現場の近隣住民に対して、適切な測定を行うことで安全性を証明し、不安を軽減します。
測定の流れ
アスベスト環境濃度測定は、以下の手順で実施されます
1.測定計画の策定:測定対象区域や測定箇所、測定方法を決定します。特に解体作業現場では、作業前、作業中、作業後の測定が求められることがあります。
2.サンプリング:専用の機器を用いて空気中のサンプルを採取します。これには、高流量ポンプを使用して空気中の浮遊粒子をフィルターで捕集します。
3.分析:採取したサンプルは、顕微鏡や電子顕微鏡を使用してアスベスト繊維の有無や濃度を確認します。PCM法(位相差顕微鏡法)やSEM法(走査型電子顕微鏡法)などが用いられます。
4.結果の報告:測定結果を基に、規制基準を超えるかどうかを判断します。日本では、労働安全衛生法や大気汚染防止法に基づいた基準値が設定されています。
測定後の対応
測定結果に基づき、以下のような対応が取られます。
・濃度が基準値以下の場合:
現時点では問題がないため、通常通り作業を進めることが可能です。
・濃度が基準値を超える場合:
専門業者による除去作業や、飛散防止措置が必要になります。
また、作業者には適切な保護具の着用が義務付けられます。
測定の課題と今後の展望
アスベスト濃度測定には、高度な技術や専門知識が必要であり、実施にはコストがかかる場合があります。
また、天候に左右されやすく、雨や風が強い日には測定ができない、または測定結果が正しく得られず、再測定する場合があります。
しかし、近年では測定技術の進歩により、より迅速かつ正確な測定が可能になっています。
また、アスベストに関する意識が高まる中で、自治体や企業が測定に積極的に取り組む姿勢が求められています。
まとめ
アスベスト環境濃度測定は、健康被害を防ぎ、環境を保護するために重要な役割を果たしています。
特に、解体作業やリノベーションが進む中で、その必要性はますます高まっています。
適切な測定を行い、安全性を確保することで、安心できる生活環境を築くことができるのです。
M∞Q(エムアンドキュー)は地域密着のスピード対応でお客様ファーストを心がけています。
解体工事や土地活用に関してのお悩みやご相談・御見積などは、ぜひ一度M∞Q(エムアンドキュー)にご相談ください。