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2024.08.24

相続放棄と固定資産税の関係について <解体工事専門店 M∞Q(エムアンドキュー)仙台店>

宮城県仙台市にお住いの皆様こんにちは。

MQ(エムアンドキュー)の遠藤です。

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相続放棄と固定資産税の関係について:メリットとデメリットを徹底解説

令和6年4月1日から相続登記が義務化され、固定資産税の負担が重くなる可能性があることから、相続放棄が注目されています。
不動産を相続した際に、固定資産税の支払いを避けるために相続放棄を検討する方もいるでしょう。
しかし、相続放棄にはメリットとデメリットが存在します。
ここでは、その両方を詳しく解説し、相続放棄を選ぶ際の注意点について考えてみましょう。

1.相続放棄とは

相続放棄とは、法定相続人が被相続人(亡くなった方)の財産を一切相続しないことを選択する手続きです。
これにより、被相続人の財産や債務の承継を完全に放棄することができます。
相続放棄は、家庭裁判所に申立てを行い、正式に認められる必要があります。


2.相続放棄のメリット

2.1固定資産税や不動産管理の負担を回避

相続放棄の最大のメリットは、不動産を相続しないことで固定資産税や不動産管理の負担を回避できることです。
土地や建物を所有しているだけで、毎年固定資産税の支払いが発生します。
さらに、これらの不動産を適切に維持管理する義務も伴います。
このため、相続放棄を選ぶことで、これらの手間や費用から解放されます。

2.2 債務の承継を回避

不動産に限らず、被相続人が借金や滞納税を抱えていた場合、相続放棄をすることで、これらの債務からも解放されます
相続によって負担が増えることを避けられるため、借金が多い場合や資産よりも負債が多い場合には特に有効です。

 

3.相続放棄のデメリット

3.1 他の財産もすべて放棄しなければならない

相続放棄の大きなデメリットは、負債だけでなく、すべての財産を放棄しなければならない点です。
つまり、価値のある土地や建物、預貯金、株式などの有価証券も含めて一切を放棄することになります。
そのため、総合的に考えて相続放棄をしない方が有利な場合もあります。

3.2 放棄の撤回ができない

相続放棄を一度行うと、原則として取り消しや撤回ができません。
後から他の価値ある遺産が見つかった場合や、気が変わったとしても、放棄の決定は変えることができないため、慎重に判断する必要があります。


4.遺産分割協議で権利を譲渡する場合

相続放棄以外にも、遺産分割協議を行い、他の相続人に不動産の権利を譲る方法があります。
この方法では、固定資産税の負担も含めて検討する必要がありますが、注意点があります。

4.1 固定資産税の支払い義務

遺産分割協議が成立するまでに発生した固定資産税については、相続人全員に納税義務が発生します。したがって、協議の過程で、固定資産税の負担をどのように分担するかを明確にしておくことが重要です。

4.2 合意形成の難しさ

遺産分割協議には、相続人全員の合意が必要です。そのため、話し合いが長引く場合や、意見がまとまらない場合もあります。
特に、相続人が多い場合や、遠方に住んでいる相続人がいる場合には、負担が増える可能性があります。

5.何もせずに放置するリスク

相続手続きを何もせずに放置してしまうと、他の相続人が亡くなった場合に新たな相続が発生し、相続人が増える可能性があります。
これにより、話し合いがさらに複雑になり、長期化するリスクが高まります。

また、固定資産税の未納が続くと、最悪の場合、税金の回収を目的とした差し押さえが行われ、自宅や給与などが差し押さえられる可能性があります。
このため、相続問題は早めに専門家へ相談し、適切な対応を取ることが重要です。



まとめ

相続放棄は、固定資産税の負担を避けるための有効な手段ですが、他の財産をすべて放棄するというデメリットも伴います。
また、遺産分割協議についても同様に税負担や合意の難しさもあります。
いずれにせよ何もせずに放置していると、非常にリスクが高まりますので早めに検討することが必要かと思います。
相続に関する問題は一度きりの重要な決断となるため、専門家のアドバイスを受けながら慎重に判断することが大切です。

 

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